桃島池の木道を整備!

豊岡市役所城崎振興局がある場所に桃島池はあります。
桃島池には絶滅危惧種のトンボ、「ヒヌマイトトンボ」が生息しています。

何とこのほど、「天然記念物」に指定されるそうです!
体長3cmほどの小さな可愛らしいトンボです。

↓詳しくはwikiでどうぞ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%8C%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9C

 

このトンボの成育環境を守る取り組みを天理教但城教会の松本さんを中心に行っておられ、但馬県民局がバックアップされています。

 

事の発端は13年程前。
「全国トンボ学会するしけ~、ヒヌマイトトンボを見て回れる木道作ってくれ!」
工務店の私にはチンプンカンプンなご依頼でしたが、なんとなく想像するのは尾瀬の木道でしょうか。安全に変なところを踏まずに見学できる木の道です。

桃島池の周りは湿地帯です。
木の道なんて腐るのは必至です。
「朽ちたら良い」

防腐剤等は育成環境を壊すかもしれないから使わないで良い。

ということでヒヌマイトトンボ生育地をぐるっと見て回れる木道を設置させてもらいました。

 

13年が過ぎ、かなり腐朽が進んでいます。

 

という訳で今回は入り口部分の6基を交換します。
(確か全部で35基ほど設置したと記憶しています)
来年の夏を目処に残りの部分も取替えされるそうです。

私が子どもの頃はヒヌマイトトンボの存在を知りませんでした。
(生息が気づかれていなかったのでしょうか?)
ヒヌマイトトンボをはじめ、ヒメハルゼミであったり、最近では蛍。

城崎温泉には意外と珍しい生き物がたくさんいます。

田舎とはいえ温泉街。観光客が少し足を伸ばせば日本の原風景に出会えるまち。

これは素晴らしいことだと思います。

(残念ながら観光資源と呼べるほどのパワーはないかもしれませんが)

 

 

そしてそれを守る取り組みをされている方がいます。
支える行政がここにはあります。

そんな中で専門ではないかもしれませんが我々も少しだけお手伝いをさせてもらいます。

本来の大工工事ではないかもしれませんが、こうした作業は地域にとって価値のあるものだと考えています。