少し前のことになりますが、お寺の鬼瓦の交換工事を行いました。
そのお寺は城崎温泉街のほぼ中心、御所の湯横に位置する
「浄土真宗本願寺派 蓮成寺(れんじょうじ)」さんです。
事の発端は、今年の冬。
大雪の影響か、凍害のような格好で鬼瓦が破損し部分的に落下してしまったのです。
部分落下とはいえ、鬼瓦はとても大きなもの。
本当に人へ当たるなどの被害が無くて良かったです。
早速瓦屋さんに連絡。
谷口屋工務店ではほとんどの瓦工事を豊岡の「三好瓦店」さんにお願いしています。
昔ながらの職人気質。親子で瓦屋さんをされています。
まずは現地調査・・・なのですが、普通の住宅とは違い、高い。
そしてお寺独特の屋根勾配。
とても私には登れません。
瓦屋さんにカメラを渡して写真を撮ってもらいました。
さすが職人さんはひょいひょい登って行きます。
残っている鬼瓦もヒビだらけ。
鬼瓦は複数のパーツを合体しているのですが、結合している金具もサビサビ。
交換するしかありません。
ご住職さんにご報告をして檀家さんで相談していただくことになりました。
その結果が出る前に、鬼瓦を製造している会社に相談。
「この大きさの鬼瓦なんですけど・・・」
色、大きさ、納期。施工の方法。
すると予想していなかったことが。
「納期が半年後になります」
は、半年もかかるの??
ここ数年の地震や台風で各地の鬼瓦が壊れてしまって注文が集中しているそうです。
こんな特殊部材でもそんなことがあるのか~と改めて自然災害大国であることに考えさせられました。
そして檀家さんとご住職さんより発注を頂きまして、注文。
やはり納期は半年後。
鬼瓦はあくまでも飾りで雨漏り等には影響しないので、半年我慢してもらうことになりました。
続く