1年目、ありがとうございました!

今年、平成三十年の1月に自社HPを立ち上げることにしました。
そして週に一度程度、お知らせという形でブログを書くことにしました。

おかげさまで1年間続けることができました。
田舎の工務店の親父のブログ。
読んでくださった方は多くはありません。

ですが、私のこと、我が社のことを知りたいと思ってくれる方が読んでくださればそれで満足です。

奇特な方が過去記事まで遡って、また読んでもらえることを期待しています。笑

 

改めて私は文章に綴るのが好きなんだということを感じます。
来年も工務店の日常や知られざる作業や街のことなどざっくばらんに書いていこうと思います。

平成三十一年も今年と変わらず見ていただけると幸いです。
それでは皆さん、良いお年を!

追伸
私の菩提寺、「極楽寺」では除夜の鐘つきがあります。
23:30より百八の鐘の音が温泉街に鳴り響きます。
私達檀家は山門前にて「極楽そば」を作ります。
1杯100円(※小学生以下無料)です。

小さなサイズですので食事後でも食べられます。

是非「萬年会」(極楽寺の若手の会です)の極楽そばを食べて年を越しましょう!

また、お酒・甘酒の振る舞いもありまして、こちらは無料です。
年の瀬にお参り頂けましたらと思いますので是非お越しください。
(温泉寺でも除夜の鐘が開催されています。ハシゴもお薦めですよ!)

下半期の記事を見返して

今年になってはじめたこの「お知らせ」記事投稿。
見返すと試行錯誤を感じることができます。
建築屋のおっさんが何を書くのか。
何を書くべきなのか?
何が喜ばれるのか?

極力街のことを書かないようにしました。
これは、旅館さん等の観光客を相手にした記事ではないから。

工務店の仕事を知ってもらいたい。
これには重点をおきました。
一般の方から工務店が「どう見えている?」のかはわかりません。
だからこそ、普段わざわざ口にしないようなこと、お客さんには見えない作業のことを書きました。

書き溜めるにつれて、見返すと自分にも良い記録になります。
UTSUROIのような大きな工事から、観光協会の灯篭板作りまで。
本当に幅広い仕事をさせてもらっているということがわかります。

サラリーマンのお客さん、旅館さん、商店さん。
意外に多いのはお寺と神社。

これからも書き留めていきますので宜しかったら読んでみてくださいね。

それでは今回は下半期まとめです。
全部ではありませんが抜粋してみました。

7/6 クロス再生

クロス再生

 

 

 

UTSUROI関連
10/2 ついにGRAND OPEN!

ついにGRAND OPEN!


11/27 山田毅さんの絵を頂きました!

山田毅さんの絵を頂きました!


12/10 UTSUROI設計士さんからのクリスマスプレゼント

UTSUROI設計士さんからのクリスマスプレゼント

 

 

 

蓮成寺鬼瓦交換
10/8 前編

お寺の鬼瓦の交換工事!前編


10/11 中篇

お寺の鬼瓦の交換工事!中篇


10/18 後編

お寺の鬼瓦交換工事!後編

 

 

 

10/14 秋祭りのお話

秋祭りの季節です!

来年はどんな工事があって、どんな作業があるだろう?
どんな職人さんとどんな話して形にするのだろう?
それをどんな文章に綴ることができるだろう?

楽しみです!

洗い場に桧の溝蓋

数年に一度、某老舗旅館さんの浴室、つまりお風呂ですね。
浴室内にある排水溝の蓋を制作しています。

浴室なのに、木の溝蓋。
数年に一度、交換します。
汚れで黒ずんだり、腐朽が始まるからです。
加工・制作にもけっこう手間がかかります。
それでも数年に一度、発注いただきます。

 

建築当初、設計当初のままに。
メンテナンスの観点から、良いか悪いか。
それはこれを読んでくださった方に委ねるとします。

我々はただ、やりがいを持って美しく仕上げることに心血を注ぎます。

一枚一枚の形をベニヤに写し取ってあるのでそれに合わせて加工します。

上小節材等級(あまり大きな節のない、死に節の無い材料等級です)からなんとか材の取り方を考えて無節になるように。
木目が美しく見えるように。

加工できたら現地で角を合わせて微調整。

一枚一枚、大きく角面を取りながら、 もちろん足が引っかかることがないように。

こうして今回も31枚の溝蓋が出来上がりました。

大量消費のこの世の中に於いて、こういった仕事をすると昔のゆったりとした時間の流れを垣間見る気がします。
忙しない日常から離れて城崎温泉にいらっしゃる観光客。

その方々が老舗旅館で過ごす、日常を異とする時間の流れのお手伝いができた気がしました。

UTSUROI設計士さんからのクリスマスプレゼント

先日、UTSUROIの設計をされた垣田先生(設計事務所と近畿大学の建築学科で教鞭を執られています)から素敵なプレゼントを頂きました(^^*)

それはUTSUROI工事の着工前(旧消防署)、設計段階+模型、工事中、工事完成写真を一冊にまとめた写真集です。

工事の流れがよくわかります。

まさにBEFORE&AFTER!

打合せ風景もあり、あんなことで悩んだな、とか、こんなことで苦労したなと昨日のことのように頭の中に蘇ります。

垣田先生が「これは私の代表作になりました!」と仰っていました。
それは私ども、谷口屋工務店でも同じことです。

町の小さな工務店でも、木造だけでなく先進的なデザインを形にすることができました。
もちろんその中で木造建築で培った知識や技術をフル活用して提案もさせていただきました。

こんな工事もできるんですよ!
って色々な方に胸を張って言える工事になりました。

この投稿に寄せた写真はほんの一部です。
写真集冊子をご覧になりたい方はUTSUROIカフェに置いてあるそうですので是非見てくださいね。
もちろん個人的に声をかけていただきましたらお持ち致します(^▽^)

冬場の内職?

但馬地方の冬は厳しい。
寒さに加えて、不確定要素である雪。
降る年もあれば降らない年もある。
降ったら外仕事は余計な「雪かき」を伴います。
(とはいえ、無いよりはよっぽどマシですが笑)

そんな中で我が社の工場では内職をしています。
それは「城崎温泉灯篭流し」の燈篭板の制作。

8月の「城崎温泉夏物語」という1ヶ月に及ぶイベントのフィナーレとして燈篭流しは開催されます。
その燈篭に使う板。
全部で500基分あるのですが、数年前より古い板が朽ち始めました。
板自体の老朽化に加えて、板を留めている針釘が錆びてもろくなっているんです。

そこで数年前に半分作り替え。
桧の板を、今度は錆びないようにステンレスの針釘を使って仕上げています。

今冬は残りの半分の作り替え。
これで全部新しくなるぞ!

桧の野地板を削って、寸法に切って、組立て、そして穴あけ。
200枚以上制作!

私が城崎温泉の数多あるイベントの中でも特にお気に入りなのが燈篭流しです!
町民が、子どもが、観光客が思い思いの絵や文字に想いを載せて川に流し、花火が彩りを加えてくれます。


そのイベントのお手伝いができて、そして準備の板作りまでできて嬉しい限りです。
(しかも暇な時間に作業ができます。ありがたやです!)

 

これで10年は心配なく燈篭流しが続けられるはずです!

※燈篭流しは無料で誰でも制作に参加して流していただけます!

近隣、豊岡の方も是非おこしになって欲しいと思います。

とっても手軽で、ご家族の記念になること間違いなし!ですよ!!