長年の疑問でした。閑話休題

18年前。前職のゼネコンに入社し、現場監督として働き始めたころ。
新人現場監督の仕事に「朝礼の司会」というのがありました。
毎日50~100人くらいの職人を前に朝礼を行います。

「5月20日月曜日!本日の朝礼を始めます!」
私の一言を皮切りに、所長(現場代理人)より一言挨拶。
各職種の作業内容を各職長さんが言って、私が現場全体の今日の危険作業の有無や気をつけることを言います。
最後にラジオ体操を全員で行って朝礼は終了です。

この5月20日。
もちろん「はつか」と読むということは知ってます。

ただ、その日は何故か、「にじゅうにち」と読んだ方がわかりやすいかな?と思って「ごがつにじゅうにち・・・」と朝礼を始めたことがありました。

その日の朝礼直後です。
現場監督の主任(私の上司)に首根っこつかまれて説教されました。
「なんだあの朝礼は!小学生からやり直せ!」
常識がないとバッサリ。

次の月から二十日(はつか)と言うようにしました。
ついたち、ふつか、みっか、よっか、いつか。
もちろん1日(いちにち)2日(ににち)とは言いません。

7日はしちにちがいいにくいのでななにちと言いたくなるのをグっと我慢。

 

10日、とおかまでは良いんです。不安になんるのはその先。
15日は「じゅうごにち?」それとも「じゅういつか?」
17日は「じゅうななにち?」それとも「じゅうなのか?」
18日は「じゅうはちにち?」それとも「じゅうようか?」

さすがにないとは思いながらも、なんで一桁日だけこんな特殊な読み方なんでしょう?

 

この疑問を胸にこっそり抱いてそれから18年生きてきました。
それを今更ながら、何の気なしにネット検索したら、あっさり解決しました!

そうなのか!
これは実際のところ、小学校で習ったのか?
私が覚えていないだけなのでしょうか?

そして14日だけ、「じゅうよんにち」じゃなくて「じゅうよっか」でええんかーい!
以前にも日本語の数の数え方という記事を書いたことがあります。
やっぱり日本語ってめちゃくちゃ面白い!(反面難しい)

言葉って時代と共に移り変わります。
現代では平安時代の言葉を使っているわけではありません。

江戸時代とも違うでしょう。

ひょっとしたら昭和とも違うかも?
意味が変わってしまった言葉もたくさんあります。
これから先、令和の時代もきっと変わっていくのでしょう。

 

とはいえ、気になることもたくさん。
30年前、父に「ふいんきちゃう!雰囲気(ふんいき)や!ちゃんと喋りなさい」と怒られたことがあります。子どもながらに一生懸命直しました。
今でもTVや周りの会話の中で「ふいんき」と聞くたびにピクっと反応する自分がいます。

8年くらい前に直した言葉があります。

それは「嫁」呼称です。
それはあるお寺の若さんと話していた時。
「私の妻がね・・・」と話し始めるお寺の若さん。
その時の私には「妻」という言葉に凄い違和感がありました。

何格好つけとんね~ん!的な。
関西芸人を中心に「うちの嫁」呼称が世の中に蔓延しているんですよね。
若さんに聞いてみると、自分のお師匠さんに奥さんを紹介した時に怒られたんだとか。
「常識が無いよ」と。

嫁は、自分の子どもに嫁いでくる人のこと。
妻は、自分に嫁いでくる人のこと。

「うちの嫁が、」という言葉では、自分の子どもの相手になってしまいます。
なるほどと感心し、その日から妻と呼ぶことにしました。
三十歳過ぎてからの意識的な呼称変更はかなりてこずりましたが、なんとか矯正に成功。
世の中、圧倒的に嫁呼称が闊歩していますがたまに妻呼称の方に会うとおっ!っと感心します。笑
嫁、妻、奥さん、家内、細君、かみさん・・・
どれだけ異音同義語があるんだ、日本語。

む、難しすぎる・・・

 

言葉は時代で変わるもの。
近い将来、嫁呼称に飲み込まれる気しかしませんが、それは時代としてしょうがないことだと受け止めなければならないのかもしれない。
しかし、最後まで抗ってみようと思います!

というわけで40歳にしてやっとカレンダーの読み方をマスターしたということと、やっぱり日本語は面白い!というお話でした!