私(六浦)は個人的には大工職人ではないのですが、工場(こうば)にいけばたくさんの加工機械と木材、職人の道具があります。
また少しずつご紹介したいと思います。
今回は「墨壷(すみつぼ)」を紹介します。
私は大学卒業後、2年間横浜のゼネコンで現場監督をしていたのですが城崎に戻り谷口屋で働き始めた時に工場で大工が使っている道具を見て驚いたんですね。
「まだこんな前時代的な物を使っているのか・・・」
墨壷も今やプラスチック製のものが主流だと思います。
壊れたら買い換える、安価な道具です。
その時、大工と話してて
私「まだこんな墨壷使ってるん?」
大工「プラスチックのも持ってるけど、やっぱりこれじゃないとキマらん!」
プラスチックの墨壷ではなんかおもちゃを作っているようだと、心がこもらないとその親方は言っていました。
それ以来、私が一番好きな道具が墨壷になりました。
工芸品のような道具で墨付けをして加工する姿。
心が少しでもこもる、大切な作業です。