奇跡の材料(構造)RC造とは?!

鉄筋コンクリートの構造を「RC造」といいます。
RCとは、Reinforced-Concreteの略で「補強されたコンクリート」という意味です。
コンクリートは圧縮される力に対抗する力は強いのですが、曲げと呼ばれる横からの力には比較的弱い。
それを鉄筋で補強しています。

大学時代に学んでいて感動したのは、コンクリートと鉄筋の膨張率がほぼ同じだということ!
外気温等の要因に曝されても、コンクリートと鉄筋が一体となって伸び縮みするんです。
膨張率が違うと、コンクリートと補強金属が別の動きをして内部から破裂してしまうんですよね。

これぞ鉄筋コンクリート(RC)が「奇跡の材料」と呼ばれる所以です!

鉄骨ももちろんコンクリートと膨張率がほぼ同じ。
なので現代では世界各地で高層建築にはSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)が採用されているのです。

SRCは「Steel Reinforced Concrete 」の略でスーパーRC構造ではないみたいです。笑

 

今回の旧消防署の解体ではコンクリートが堅くて手間取りました。

消防署という建物だから強度高く作られているのか?

新築時に突貫工事もしくは冬季だったから高強度コンクリートを打設したのか?

 

城崎の先輩に聞いたのは「川砂だからもあると思うで」

当時は円山川の川砂をコンクリートの細骨材として使用していたそうです。

今は海砂。

もちろん洗って塩分を落としてから使用されていますが淡水砂の方が強度が出るということでした。

 

セメント+水=セメントペースト

セメント+水+砂(細骨材)=モルタル

セメント+水+砂+砂利(骨材)=コンクリート

です。

セメントは砂と砂利をひっつける接着剤なんです。

世の中にありふれているけど、実はあまり知られていないコンクリートのお話でした!