さて、鳥居の材料加工は続きます。
次はいよいよ、柱を丸くしていきます。
四角から丸をどう削り出していくのか?
答えは「多角形にする」です。
四角の四隅を落として八角形。
八角形の隅を落として十六角形。
↑64角形になりました。
更に・・・どんどん多角形化して、最後はペーパーで仕上げて丸柱になります。
過程を揃えることで他の柱と同寸にします。
こうして笠木、柱、大貫、束。
部材の加工ができていきます。
そして組み立てるための接合部。
斜めの角度をつけてホゾ(接合部の突起)を加工します。
角度があることで難しさが上がります。
全ての部材の加工ができたら工場内で仮組して確認。
着色前の白木(しらき)でも雰囲気があって恰好良い!
節等は着色によってわからなくなります。
木材加工が済んだら、次は塗装です。
いつもは竹野の塗装屋さんに仕事を頼むことが多いのですが、今回は町内の協力業者「スズキカンバン」さんにお願いしました。鳥居の塗装と共に文字も書いてもらいます。
我々の業界の常識、「餅は餅屋」。
専門の内容は専門業者さんにお願いします。
丸柱に本当に上手に文字を描かれます。
木材の塗装も簡単ではありません。
一度や二度塗ったのでは木の地肌が透けて見えます。
鳥居は地肌が見えなくなるまで、七度塗ってもらいました。
一旦工場に帰ってきた木材は見事につやつやです。
現地で組み立てた後、再度キズ等をタッチアップ(塗装修繕)してもらいます。
綺麗な色。
赤色ではなく、朱色。
お稲荷さん色ですよね。
昔ながらのポストの色でもあります。
着々とお稲荷さんの鳥居に近づいてきました!
(余談)
明日、3月23日(火)19:00より清玉稲荷の初午のお祭りを行います。
四所神社さんのご祈祷とお札のお渡し程度のようですが、町内の中心にあってせっかく五本鳥居になりましたので参拝して頂けましたら幸いです!
もちろん、例祭以外でも、いつでもお参りください!