お稲荷さんの鳥居を設置!(後編)

いよいよ、鳥居を建立する日がやってきました。

大安の良き日を選んだら、パラパラ雨模様でした。

これを逃すと彼岸に入ります。

なので止む無く、決行。

「神社(稲荷社)で六曜と彼岸(仏教)を気にして建てる」

私が大好きな「いかにも日本人」な感覚です。

神道も、仏教も、いや、何でもかんでも!

やはり「良いとされてる日」が一番気持ち良いのです。

 

さて、建立作業を始めます。

まずは位置を決めて穴を掘ります。

直径20cm程度の穴。

深さはなんと80cm。

専用の道具で丸く掘り進めます。

しかし掘ってみると地中にゴロゴロと埋まっている石が、掘る手を阻みます。

以前あったであろう鳥居の基礎も出てきました。

想像以上に時間を費やし。正直こんな大変な作業になるとは思いませんでした。

とはいえ大切な作業。

1本1本丁寧に穴を掘ります。

掘っては高さの確認、角度の調整、そしてまた掘ります。

掘っては柱を借入して大貫まで仮組。

レーザーレベルで高さを確認しては柱を抜いて微調整。

高さが決まったら穴底に砕石を入れて突き固めます。

そして柱を再度挿入して笠木まで組み上げます。

高さを確認したら柱の足元に再度砕石を入れて突き固めます。

そして少し緩めに練ったモルタルを高さ15cmほど入れて突き固めます。

柱と砕石とをモルタルが一体化してくれるのと、鳥居自体の重量を増すためです。

その後は堀った土で埋め戻し。

少し戻して踏み固め、少し戻して踏み固めの繰り返し。

これで建立作業は完了!

80cm根入れしているので倒れることもないはずです。

同じ作業を3度繰り返します。

穴掘りで腕がパンパンになりました。

でも現場で大工とあーでもないこーでもない、こうしよう!そうしよう!

と作業をするのが私自身大好きです。

休憩では町内のご厚意であやめさんのコーヒーを頂いてほっと一息。

ついに、無事3基の鳥居を建立することができました!

建ったのちに笠木に鋼板屋根を葺いてもらい、塗装の修繕。

そして完成です。

やはりお稲荷さんに鳥居はよく映えます(当たり前)。

町内の方々のご寄進ということもお稲荷さんに欠かせないのではないでしょうか。

なんとか無事に初午さんをお迎えできて良かったです!

改めまして、清玉稲荷会の皆さんありがとうございました!

そしておめでとうございます!

携わることができて本当に嬉しいと共に、光栄です!

 

(余談)

もちろん仕事に優劣などありません。

ですがこうやって地域からお仕事を頂けるのは本当に嬉しいことです。

また、滅多にない作業ということで私も大工も大変でしたが非常に良い経験になります。

これで鳥居製作及び設置作業は谷口屋工務店の得意工事になりましたので他町内・他稲荷社及び神社さんの鳥居をいつでも作れますので是非ご用命ください!笑

 

今まではブログに仕事のことを主に書いてきました。

もちろんそのためのツール。

しかし私は城崎の地域の役目もしています。

イベント情報、というわけではないかもしれませんが、城崎温泉の奮闘も少しずつ書いていこうと思います。

もちろんネタ不足解消のためでもあります。笑

書く習慣から身を遠ざけると、途端に億劫になってしまいます。

この鳥居の工事のお話を頂いた時から「よ~し!ブログに書くぞ!」と決めていました。

久しぶりに書いていると、書くこと自体が楽しい!

これからも書く練習と共に投稿したいと思います。

田舎の工務店の親父のしがない文章ですが、お付き合いくださいm(__)m